「じゃあな」



そういって前へ、戦場へ向かっていった。
自分は何も言えず、只君の背中に想いを馳せ立ち尽くしていた

今思えば何か言っておけば良かったと、とても後悔した。

なぜなら、
戦が終わり帰ってきたそこに駆け寄ると…

君は顔を失くし体だけがかえって来たのだから。

君の最期を見届ける事の出来ない、自分。

貴方は最期に笑っていましたか?
貴方は最期に泣いていましたか?
貴方は最期に怒っていましたか?
貴方は最期に絶望をしましたか?

それさえも分からない、あぁ、これは。


神様の悪戯なのでしょうか?

(私は顔を失くした貴方の身体を抱きしめ空を仰ぐ)

20070627 伊達政宗追悼

どうかその御魂は安らかに





 
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